ほうれんそうの報告編、連絡編に続き、今回は相談編です。
仕事をしていると、自分の力だけでは解決できないことがあります。しかし、心配には及びません。あなたの周りには仲間がいるはずです。とかく一匹狼のような印象で語られることの多い営業担当者も同じです。営業部という組織の一員として、仲間の力の結集で組織力によって物事に当たれば、掛け算として大きく、幅広い力を発揮することができます。
仲間の力を借りるには、問題を一人で抱え込まず、仲間に相談することです。ところが同じ相談をもちかけても、適切なアドバイスを受けられる人と、受けられない人とがいます。相談の持ちかけ方に上手・下手があるのです。
コツは、相談内容やポイントを明確にしておくこと。何について、なぜ、いつ頃から困っているのか。周囲の状況はどうなっているか。自分や関係者はどのような意見をもっているのか……整理して相談を持ちかければ、相談を受けた側もより正確に状況を把握できるので、具体的で詳しいアドバイスが可能になるのです。
相談が下手な人は、こういったことを整理せず、ただ「困っているんです」だけの、曖昧な相談になっていることがあります。相談者から何をアドバイスしてほしいのかわからないような相談を持ちかけられたのでは、的確なアドバイスができません。
相談内容を自分の中で整理すると、今まで見落としていたことに気づいたり、新しい考えが浮かんだり、相談を持ちかけるまでもなくなってしまうこともあるのです。
一方、相談をもちかける人の中には、自分で問題解決のための努力をすることなく、誰かを頼ってしまっているだけの人もいます。これは問題の丸投げに過ぎません。相談相手に迷惑なだけでなく、いつまで経っても問題解決力が磨かれなくなります。 相談のコツは、常に最後まで自分が主体的に問題解決するのだという決意を明確にして、整理してから相手の人と話すことです。繰り返しますが、あいまいな状態で相談するのはやめましょう。
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