お知らせ, ニュースリリース

【調査分析】ファインセラミックス市場分析(II)「注目されるSiC(炭化ケイ素)市場の現状と展望」 最新調査レポート提供開始

株式会社アルゴバースは、ファインセラミックス市場分析「注目されるSiC(炭化ケイ素)市場の現状と展望」 に関して、最新調査レポートの提供を開始しました。

【概要】

近年、半導体市場の停滞に伴い、SiC(炭化ケイ素)市場の成長も一時的に鈍化していました。しかし、2025年以降はコロナ禍の収束やウクライナ情勢・エネルギー問題の進展により、世界情勢が安定化することで、半導体市場の回復および大幅な成長が期待されています。これに伴い、拡散炉用部材やエッチャー用部材といった用途でのSiC需要も再び拡大する見込みです。

自動車分野では、かつて注目されたディーゼル車向けSiCハニカム製品の需要は、EV(電気自動車)の普及とともに減少傾向にあります。日本ガイシ(反応焼結SiC)やイビデン(再結晶SiC)は一時期、年間100億円以上の売上を記録していましたが、今後は減産や売上減少といった厳しい局面が続くと予想されます。一部では、ディーゼル車市場からの撤退を決定した企業も見られます。

また、従来は市場規模の小さかった産業機械・電子機器・工業炉向けなどの用途についても、現時点では急激な成長は見込みにくい状況です。

一方で、注目を集めているのがパワーデバイス用途向けの単結晶SiCウェハーです。自動車、車両、産業機械向けといった幅広い分野での実用化が進んでおり、特にEV・FCV(燃料電池車)向けにおけるシリコンチップの代替が進行中です。これにより、市場は2,000億円以上規模への成長が期待されており、欧州メーカーやテスラなどによるEV需要の拡大に伴い、STM(STマイクロエレクトロニクス)、インフィニオン、オン・セミコンダクターなどのパワーモジュールメーカーの業績も急伸しています。

ただし、今後はEV向け需要の一部が減速し、代わりにHEV(ハイブリッド車)の拡大が見込まれています。

その他の分野では、サセプター(CVD-SiC)の新規用途として期待されていたLED製造装置(MOCVD用)において、新材料(AIN、BN、SiCなど)との競争が激化し、一時的にカーボン+CVD-SiCコーティング品への代替が進みました。しかし、大型化に限界があることから、再びCVD-SiCへの需要が高まりつつあります。

さらに、機能用途としての大型放熱板(車両用など)も市場を拡大しています。現在はデンカを中心に、住友電工や海外メーカーなどが主力となっており、次世代通信市場(基地局・アンテナ向け)においても、放熱材の需要が急増しています。ここでは樹脂複合材、金属複合材、セラミックスなど複数の材料がシェアを競い合っており、とくにMMC(Metal Matrix Composite)は、当面車両用途を中心に拡大していく可能性が高いと見られます。

本調査資料では、このようなSiC市場(原料・応用)の現状を多角的に分析し、今後の展望を整理したものです。



 

 

 

 

メニュー